カラフルエッセイ  さかもっちゃんの知ったかぶりぶり

2018年11月21日 (水)

故郷 津軽のラーメン

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 188~

寒さが増すとともに、ラーメンが恋しい季節になりました。日本各地にご当地ラーメンと呼ばれるものがありますが、我がふるさと青森にも「津軽ラーメン」があります。

博多ラーメンや喜多方ラーメンのように全国レベルで有名なラーメンではありませんが、地元 津軽の人々に愛されしっかりと定着しています。ちなみに、私は青森へ帰省の際、必ず3杯以上食べるのが津軽ラーメン。

津軽ラーメンの最大の特徴は、独特の「焼き干し」ダシを使った醤油ベースのスープ。津軽の「焼き干し」とは、陸奥湾で獲れたカタクチイワシやウルメイワシの小魚を炭火で焼いて天日で乾燥させたものですが、とっても手間ひまがかかります。そのため今では超高級品扱い。「焼き干し」の市場流通価格は、「煮干し」のなんと10倍もするんだとか。こんな昔ながらの「焼き干し」を1杯500円程度の津軽ラーメンに使い続けるのは経済的にかなり厳しいはずですが、これも津軽人の「ジョッパリ」(強情っぱり)精神らしいです。

私を含めて、青森の人々はこんな手間ひまかけた焼き干しダシがたまらなく好き。多くの店では、焼き干しダシの「酸味、苦味、臭み」を独特の風味としてセールスポイントにしているくらいです。津軽人にとっては、この「酸味、苦味、臭み」こそがラーメンなのです。

以上のように、津軽名物 「焼き干しラーメン」は青森県民のソウルフードなのですが、ここに1つ大きな落とし穴があります。

それは、スープが濃厚ドロドロで飲み干すと塩分摂取過多なこと。こんな津軽ラーメンをラーメン好きな津軽の人は、年間に数十杯と食べ、そしてスープも飲み干してしまいます。そんなラーメン好きが「日本一の短命県 青森」の要因の1つとなっているのは想像に難くありません。決してラーメン自体がカラダに悪い訳ではありませんが、食べ過ぎればそこには塩分摂取過多による高血圧や腎疾患、胃がんなどの病気が待ってます。

さて、話は変わりますが、中国では誕生日に麺を食べる習慣があります。これは「長寿麺」と呼ばれ、長~い麺に長寿祈願を重ね合わせたもの。同じような習慣は日本の一部地域にも残っていますが、ここでの麺類は長生きの象徴。

一方、津軽ラーメンも立派な麺類ですが、長寿どころか、食べ過ぎれば塩分過多で短命へ真っ逆さま。同じ麺類なのに長寿と短命の両極端に分かれるのは、何という皮肉でしょう。

厚生労働省が公開している都道府県別生命表によりますと、青森県男性の平均寿命は77.28歳とダントツの短命で、1975年からずっと全国最下位。私も青森生まれの男として「短命日本一」を背負ってます。

でも、私は敢えて言いたい、「今後も私は濃厚ドロドロの津軽ラーメン食べ続けて、太く短く生きる」と。

そして、付け加えたい、「津軽ラーメン食べられないくらいなら、早死にしてもいい」と。

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2018年10月21日 (日)

運動は素敵だ

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 187~

私、最近、トレーニングジムにはまっています。実は、高校時代を最後に運動から遠く離れていた私ですが、本格的な運動を再開したのは、なんと、ほぼ40年ぶり。

その動機はこの夏のこと、ある、やむなき事情から。定期健康診断の後に、医師から告げられた言葉を忘れることが出来ません。

「あなたの内臓脂肪は明らかに増え過ぎです。このままだと膝や腰に負担がかかるだけでなく、食道や他の内臓をも圧迫しています。内臓脂肪を何とかしなければ早死にしますよ!」。

まだまだ死ぬ訳にはいかない私は、これまでの堕落し切った生活を心から悔い改めることにしました。そんな私が向かったのは自宅近くのトレーニングジム。以前からジム通いを続けていた妻が、強く勧めてくれたジムです。

そこから、私のジム通いが始まりました。最高気温が35度を超えた猛暑日も、台風が襲来した暴風雨の日も、1週間に平均3回のペースを守り続けました。1回当たりほぼ2時間。典型的な2時間の過ごし方は以下のような感じ。

まずは、ストレッチしながら雑談
→ 筋トレを40分ほどかけて、ひと通り
→ 休憩
→ 有酸素運動たっぷりと連続40分間
→ 休憩
→ 雑談しながらストレッチ
→ 露天風呂でマッタリ
→ 休憩室で寛ぎながら雑談

こんなジム通い開始から、はや3カ月。当初は内臓脂肪を減らすため医師からの脅迫からイヤイヤ始めた運動ですが、このところ劇的な変化が見られ始めました。体脂肪がかなり減り、筋肉量が劇的に増えたのです。

期待通りに身体は変化し続けていますが、想定外だったのは、他にも思わぬ変化と予想外の新たな発見があったこと。

1 .さんざん悩まされた肩こりがほぼ無くなりました

2. 運動後の爽快感がたまらなく好きになり、こんな状況を与えてくれた医師と妻に「ありがとう」との感謝の気持ちが自然に湧き上がってきました

3. 運動中は集中して身体のことだけを考えるため、仕事などのストレスが減り、「人生なんとかなる」との気持ちが強くなりました

4. その結果、行動や考え方が前向きになり、「何でもやってみよう」との強い意欲が湧き出てきました

5. 以上のような身体と心の変化を感じる中で、「ありのままの自分」を肯定的に捉えられるようになりました

身体だけでなく心にも効く運動。老後の楽しみがまた1つ増えました。

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2018年9月24日 (月)

JR一筆書きの旅

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 186~

JR有楽町駅から東京駅までの運賃140円だけで、1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)を制覇しちゃいました。非合法なキセル乗車なんかじゃありませんよ。JRの駅員さんにも堂々と申告出来る合法的な方法で、です。

有楽町駅から東京駅は山手線でわずか2分、運賃140円ですが、「大回り」という乗り方があります。経路が重複せず、一筆書きの経路であれば、同じ値段(140円)で「大回り」して何時間でも電車に乗れるのです。こんな乗り方をモノ好きな人たちは「JR一筆書きの旅」と呼びます。

「JR一筆書きの旅」は、実際に乗る経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車できるという、ルールを逆手にとった遊び方。まぁ、たった1駅を移動するために遠回りに挑む、究極のヒマ潰し(← 我が妻の言葉)とも言いますが…。

さて、今回の「JR一筆書きの旅」ですが、モノ好きな仲間2人とともに、有楽町発14時30分から東京着18時30分までの約4時間の長旅にチャレンジしました。経路は以下の通り。

有楽町 → (山手線) → 新橋 → (東海道線) → 川崎 → (南武線) → 府中本町 → (武蔵野線) → 南船橋 → (京葉線) → 東京

最も大変だったのは、府中本町から南船橋までの武蔵野線区間。この区間の乗車時間は1時間30分と最長。そのため、座り続けて腰が痛くなってしまいました。幸い、仲間3人の旅でしたので、次回の旅企画などを語り合いながら気分を紛らわすことが出来たのが救いでしたが。言い換えれば、腰痛との闘いこそが「JR一筆書きの旅」の一番の醍醐味でもありました。

一方で、この武蔵野線での1時間30分の間、とても興味深い発見がありました。それは、乗車客で混みあう区間が見事にバラついていたこと。通常、都心から郊外へ向かう電車では、郊外になるに連れて段々電車は空いてきます。ところが武蔵野線ではそれがありません。

始発の府中本町ではガラガラだった電車が西国分寺でほぼ満員状態となり、新秋津や北朝霞にかけて段々ガラガラに。そして、武蔵浦和や南浦和で再び満員状態となり、南流山や新松戸にかけてガラガラに。最後は西船橋で3度目の満員状態。まるで呼吸しているかようにリズム感あふれる武蔵野線でした。

そして、もう1つの楽しみ。それは乗り換え駅でのエキナカ巡り。私は駅構内のエキナカ巡りが大好きで、今回も大いに期待していました。ところが、実際は失望の繰り返し。

東海道線から南武線に乗り換えた川崎駅構内だけは期待通りの立派なエキナカに驚きましたが、その後の府中本町や南船橋ではガッカリの連続。人は立ち食い蕎麦だけでは生きられません。甘いスイーツ系も必要です。エキナカが有名な立川や西国分寺でも降車するような工夫が必要だったかも知れません。

最後に、次回の目標で締めます。次は、同じ140円で、もっと大回りして関東1都6県の完全制覇を目指します。今回の1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)に加えて、北関東の3県、群馬、栃木、茨城を回ってみようかと計画中。当然、もっともっとローカル色が強くなりますから、乗り換え時間が長くなるなどして、おそらく3倍以上の時間を要するはずです。

究極のヒマ潰し(← 我が妻の言葉)への挑戦、まだまだ続けます。

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2018年8月20日 (月)

UBER(ウーバー)乗車体験記

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 185~

先日の米国出張時、初めてUBER(ウーバー)を利用してみました。UBERとは「一般個人が自家用車を運転するタクシー」のようなもの。日本では「白タク」扱いで法律違反ですが、米国をはじめ日本以外の多くの国々では、シェアリングエコノミーの1つとして爆発的に普及・発展しているサービスです。

UBER乗車の感想ですが、結論を先に言うと、タクシーよりはるかに便利で使い易いサービスでした。事前にすべき準備は以下の2つだけ。

1. スマホにUBERアプリをインストールします
2. アカウントを作成し、自分の顔写真やクレジットカードを登録

さあ、いよいよ出張先の米国でUBERを使います。

1. アプリを立ち上げると、自分の今いる場所が地図上に表示されます

2.行き先を入力します(行き先の事前登録も可能です)

3. 自分が今いる場所周辺を走っている車がすべて表示されます。それぞれの車種と料金の目安、ドライバーの名前と顔写真が表示されますので、その中から気に入った車を選択します

4. 乗りたい車を決めたら、その車をポチッと押します

5. すると、選ばれたその車が、自分の今いる場所を目指して走って近づいてくるのが、リアルタイムで地図上に表示されます

6. 自分の今いるところに、その車が到着します

7. 乗車したら、行き先は既にアプリ上で伝わっているため、改めて言葉で伝える必要はありません。さらに、アプリ上で決済が行われるため、料金を支払う必要もありません

8. 目的地に到着したら、あとは降りるだけ。チップも不要

9.降りた後に、サービスを5段階評価し、入力します

10.領収書はアカウントに登録したメールアドレスに送付されてきます。また、自分のアカウントページからダウンロードすることも出来ます

いかがでしょう? たった、これだけ。あっという間に車がお迎えに来て、行き先を告げることも無しで、支払いまですべてアプリ上で完了。快適なこと、この上なし。

ところで気になるお値段ですが、これがなんと、タクシーに比べてはるかに安いのです。その理由は、フツーの人が既に持っている自家用車でサービスを提供していることから固定費が不要な上に、UBERアプリが顧客と運転手の間を簡単に取り持ってくれるため、タクシー会社に比べて運用コストが圧倒的に安いことにあります。

以上のように便利なことだらけのUBERですが、冒頭に述べた通り、日本では「白タク」扱いで法律違反となります。この便利さでUBERが米国並みに日本でも使えるようになったら、おそらくタクシーからUBERに客は流れてしまうことでしょう。そうなったら、既存のタクシー会社は潰れてしまいます。実際、米国では既に多くのタクシー会社が消えつつあるようです。

これまで、UBERやシェアリングエコノミーのことを、テレビや新聞を通して頭では知ってはいましたが、今1つピンと来ませんでした。それが今回、UBERを実際に使ってみて、その圧倒的な便利さに感動さえ覚えた次第です。

UBERのような新技術がシェアリングエコノミーを促し、生活コストを劇的に下げ、既得権に守られた産業や常識を根底から破壊してしまうことでしょう。ひょっとしたら、私たちは、今、本当に新しい時代の入り口に立っているのかも知れませんね。

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2018年7月19日 (木)

真夏の夜、土の中から這い出す生き物を喰らう

~ さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 184 ~

ちょうど今頃、暑い真夏の夜、土の中からモゾモゾ這い出してくる謎の生き物がいます。まるでB級ホラー映画に登場するゾンビのようですが、その正体はセミの幼虫。

土の中で数年を過ごしたセミの幼虫は、夏の夜に土中から出て来て羽化し、成虫となります。とっても長~い幼虫の期間に比べ、なんとも短い成虫の期間。たった数週間で恋して結婚して子孫を残さなければなりません。

セミの成虫は交尾して卵を産んだら役割完了。そう、繁殖だけがオトナの仕事。なんて忙しく儚い成虫の命でしょう。恋せよ、成虫。

さて、暑い夏の夜、「やっとオトナになって恋が出来るぞ!」と張り切って土の中から出てきた幼虫をオトナになる前に喰らっちゃう人々がいます。いわゆる「セミ喰い」。

古来から、少なからぬ有名人がセミ喰いでした。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「セミは味わい きわめて甘美なり」とセミ幼虫の美味しさを讃える言葉を残しています。アリストテレスは生物学者でもありましたから、彼の言葉には強い説得力がありますね。

また、ファーブル昆虫記で有名なファーブルもセミ幼虫を食べてます。オリーブオイル、塩、玉ねぎなどでソテーして食べたセミ幼虫を、「エビのような味」と記しています。さすがグルメの国 フランスで生まれ育ったファーブルです。

実は、何を隠そう、不肖私もセミ喰いの1人。アリストテレスやファーブルのように、後世に名を残す訳ではありませんが、真夏の夜、土の中から這い出す生き物を喰らってます。

私のセミ喰い方法は、チョコレートでコーティングしたセミチョコ。土の中から出たばかりのセミ幼虫を、再び、黒いチョコレートの中へ封じ込めます。チョコに包まれたセミの味わいはとってもビター&スイート、そして確かな歯ごたえ。

夏の夜、アリストテレスやファーブルも愛したセミ喰いを、あなたもいかがでしょう。

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2018年6月18日 (月)

無料&癒しの集中思考創造空間

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 183~

仕事で頭が煮詰まった時など、いったん仕事の手を休め、思い切って外に出ることにしてます。人によってはこんな外出を「オサボリ」とも呼ぶようですが、私の場合は仕事を決してサボるのではなく、忙しい仕事の間に静かに集中し瞑想・発想に更けるのが目的です。

そんな瞑想・沈思黙考にかなうような場所の条件は、職場から徒歩10分程度で、無料(タダ)で、静かで、快適で、座ってゆっくり寛げる空間であること。

例えば、高級ホテルのロビーのようなところはこれらの条件にピッタリと合いますが、ホテル従業員に常に監視されているようで落ち着いて集中出来ませんし、お宝空間を発掘する面白みもありません。

さて、お待たせ致しました。私がオススメする「東京都心の無料&癒しオサボリ場所 ベスト20」…、もとい、「東京都心 無料で寛げる集中思考創造空間 ベスト20」を紹介しましょう。

1. 新丸ビル7階の「丸の内ハウスのテラス」。東京駅の赤レンガ駅舎を一望しながら寛ぐことが出来ます。

2. 新丸ビル3階の「行幸通り側に面したソファスペース」。吹き抜けで天井が高く、緑あふれる憩いの場。ソファに座りながらゆったり出来ます。

3. 新ビル2階の「仲通りに面した小さな隠れスペース」。ソファが3人分しかありませんが、その分、とっても静かで隠れ家のようなスペースを味わえます。

4. 丸ビル5階の「空中庭園」。大きな木が植えられており天井も高いため、抜群の吹き抜け感が心地よい場所。東京駅の赤レンガ駅舎を一望しながら寛ぐことが出来ます。

5. 丸ビル2階「1階の催事広場MaruCube を見下ろすテラス」。あまり知られてない隠れ家のようなスペース。そのため人通りもほとんどありません。

6. 丸の内オアゾ1階の「OO広場(おお広場)」。壁にはピカソの名作「ゲルニカ」原寸大複製陶板壁画が飾られており、雨の日にオススメの場所です。

7. KITTE 2階・3階の「東京大学総合研究博物館 インターメディアテク」。大型動物の骨格標本や剥製、鉱物のコレクションに囲まれて沈思黙考すれば、気分はすっかりインディジョーンズ。

8. KITTE 6階の「屋上庭園KITTEガーデン」。東京駅の駅前広場を吹き渡るそよ風にしばしの寛ぎ。

9. 丸の内ブリックスクエアの「一号館広場」。丸の内パークビルディングと三菱一号館美術館に囲まれた緑いっぱい中庭は見事。

10. 明治生命館1階のラウンジ。重要文化財のラウンジは天井も高く重厚にして荘厳。

11. 東京国際フォーラムのガラス棟の地下ロビー。「バブルの遺物」として、東京都のお荷物施設の1つとも揶揄されますが、地下とは思えない自然光がたっぷりの素敵空間。太田道灌にも会えます。

12. 東京交通会館3階の「木のテラス」。ここは鉄ちゃんの聖地です。走行中の東海道新幹線を同じ目線の高さで間近にみることができます。

13. 有楽町イトシア地下入り口のベンチ。江戸時代に南町奉行所があった場所。江戸時代の石垣から作ったベンチや木樋から作ったベンチで寛げば、気分は大岡越前。

14. Ginza Six(銀座シックス)の屋上庭園「GINZA SIX ガーデン」。森林ゾーン、水盤ゾーン、芝生ゾーンなどからなる見どころ満載の癒しスポット。銀座のド真ん中でのんびり自然と親しむことが出来ます。

15. 銀座三越9階の「屋上庭園」。出世地蔵尊もあるため、ここで寛ぎながら仕事すれば出世も間違いなし!(とは限りません)

16. ミッドタウン日比谷 6階の「屋上テラス」。緑いっぱいのテラスからは日比谷公園や皇居が見渡すことが出来ます。そよ風がとっても爽やかな居心地のよい空間。

17. 日本工業倶楽部会館の1階「三菱UFJ信託銀行 信託博物館」。東京駅前のこんな一等地に、こんなガラガラの博物館が存在するなんて、スペースの無駄使いと思ってはいけません。ピーターラビットにも会えます。

18. 三井住友銀行東館2階の「金融ミュージアム」。いつもガラガラの博物館。その分、ゆっくり寛げます。

19. 大手門近くの「ホトリア広場」。皇居外苑濠に隣接する約3,000m2もの緑地広場。皇居外苑濠の豊かな自然と歴史的景観を楽しみながら集中出来ます。

20. 大手町の森「OOTEMORI オーテモリ」。都心に作った本物の森。暑い夏のランチ時、ここの緑陰は最高です。

以上の集中思考創造空間はすべて、無料(タダ)で、静かで、快適で、座ってゆっくり寛げる空間です。さて、賢明な読者の皆様はもう既にお気づきかもしれませんが、もう1つだけ素晴らしい共通点があります。

それは、これらの場所がすべて地下通路でつながっていること。つまり、大雨や強風の日でも、フラッと手ぶらで簡単に移動できるのです。

こんなことばかり書いていると、なにやら私は職場を抜け出してオサボリばかりしているサボリーマンの典型みたいに思われそうです。でも、考え事に集中したい時や気分転換したい時など、上記のようなお気に入りの「オサボリ場所」、もとい、「集中思考創造空間」を複数持っていることは、とても重要なことだと考えています。

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2018年5月20日 (日)

料理教室

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 182~

私、最近、料理教室にハマってます。

もともと研究者のハシクレだった私にとって、料理は科学実験のようなもの。手を動かすのはそれほど苦になりません。科学実験成功の秘訣は、仮説設定とそれを証明するための段取りと下ごしらえ。これは料理と実験に共通する考え方です。

料理の最終イメージをしっかりと思い描き、そのイメージを実現するために段取りと下ごしらえする。レシピにしたがって材料を揃え、適切に下ごしらえさえすれば、あとは手順通り調理するだけ。ほぼ成功は保証されます。

もちろん、どんなに万全に準備しても、時として料理を失敗することもあります。そんな時は、科学実験と同様、失敗の考察が大事。

科学実験ではiPS 細胞のように失敗から大きな新しい発見につながることがありますが、料理の失敗も同様です。肉じゃがはビーフシチューの失敗から生まれたとか。

さて、そんな料理教室で、私が特に好きな料理を2つほど紹介させて下さい。

まずはメインディッシュから。

1. 天ぷら粉を水で溶き、少しもったりするくらいにしておきましょう。

2. タマネギはなるべく薄切りに、ニンジンは細切りにカットし、天ぷらの衣と混ぜます。

3. アブラゼミ成虫を丸ごと1匹、天ぷらの衣と混ぜます。そして丸ごと揚げます。

4. タイワンツチイナゴを丸ごと1匹、天ぷらの衣と混ぜます。そして丸ごと揚げます。

5. カイコ、コオロギ、ミールワームにタマネギとニンジンを天ぷらの衣と混ぜて、かき揚げを作ります。

6. 次にタレを作ります。ハチの子を発酵させて作った蜂の子醤油とみりん、砂糖、料理酒を混ぜて弱火にかけ、2分ほど温めます。

7. 丼に御飯、天ぷらを乗せてタレをかけたら、「昆虫天丼」の完成です。

次はデザート。

1. ツムギアリとタガメを下茹でし、アリはザルで水気を切ります。

2. タガメを解体して、柔らかい肉を集めます。

3. ボウルに寒天とアリ、解体したタガメの肉を混ぜましょう。

4. リンゴ、キウイフルーツは一口サイズに切って、寒天とツムギアリの中に混ぜます。

5. クロスズメバチをミルサーで粉末状にし、粒あんと混ぜます。セミ幼虫は、溶かした砂糖と絡めてキャラメリゼ状態にしておきましょう。

6. 白玉を茹でて、そろそろ盛り付けの準備です。アイスが溶け出す心配があるので、盛り付ける時間を見計らいましょう。

7. アリ寒天、あんこ、アイス、ホイップクリームの順にのせます。

8. その上に、セミ幼虫を1匹、イナゴ3匹、バナナとサクランボをのせます。

9. 最後にアイス付近に黒蜜をかけたら、「虫あんみつ」の出来上がりです。

「虫天丼」に「虫あんみつ」。そう、私が最近ハマっているのは昆虫料理教室。はい、ムシの料理です。蒸し料理ではありませんよ。

冒頭で、料理は科学実験のようなものと述べましたが、色鮮やかな昆虫たちを解体し調理するのはまさに科学実験そのものなのなんです。ワクワクしながら楽しむ昆虫料理作り。

ところで、昆虫料理が科学実験と大きく違うところは、昆虫料理では大きな失敗をすることが無いこと。そもそも誰も「これこそが正統派の昆虫料理!」って言うイメージを持っていませんからね。これも昆虫料理の素晴らしいところ。

創意工夫あふれる昆虫料理、アナタもいかがでしょ?

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2018年4月22日 (日)

地元飲みの楽しみ

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 181~

最近、地元飲みの機会が多くなってきました。今のところ、だいたい月イチから月2回のペース。ここで言う地元飲みとは、自宅から徒歩圏内での飲み会のこと。

この街に暮らし始めて以来、平日は自宅と仕事場の電車往復に明け暮れ、休日は近所で愛犬の散歩くらいしか知らないまま20ウン年。この間、たまに地元のファミレスなどで家族と食事をすることはあっても、地元の仲間たちと盃を傾けることは全くありませんでした。地元の飲み仲間すらいませんでした。

そこで、地域デビュー計画の一環として、最初に始めたのは地元での飲み仲間探し。これはこれでもう一つのエッセイを書けてしまうくらいの壮大な物語でしたが、ぜひ別の機会に。今回は、地元飲みのメリットとデメリットについて少し考えてみました。

まずはメリットから。

メリット1: 自宅から徒歩圏内のため終電を気にせずに飲め、それこそ這ってでも帰れること(実際にそんなことはありませんが…)

メリット2: 散歩のような気軽さでフラッと飲めること

メリット3: これまではほとんど接点のなかった地元に住む学生さんやフリーランスの方々、さらには市議会議員さんとも知り合い、一緒に飲めること

メリット4: そんな方々からのクチコミ情報で地元の隠れた名店を知り、意外なお店で飲めること

メリット5: 仕事や職業に関する話題は少なく、仕事関連のグチも無いことから美味しいお酒が飲めること

次はデメリット。

デメリット1: 終電を気にせずに飲める安心感から、ついつい深酒になってしまうこと

デメリット2: 散歩のような気軽さでフラッと飲めることから、散歩のように酒が生活の一部になってしまう恐れがあること

デメリット3: 初対面の方と飲む機会が多いため、共通の話題を見つけるまで時間がかかり沈黙が続く時があること

デメリット4: 地元の隠れた名店は地元の常連さんたちが圧倒的に多く独特の雰囲気に満ちており、アウェイな気分になってしまうこと

デメリット5: 私の仕事や趣味に全く関係ない地元関連の話題や音楽・芸術関連の話題が多いことから、会話についていくのが精一杯なこと

以上のように、メリットとデメリットは表裏一体で日なたと日かげの関係。でも、プラスとマイナス全てを考え合わせると、地元飲みでは多様な方々と多彩な会話が出来る点において、メリットの方がはるかに大きい様な気がします。

これだから、地元飲みはやめられません。

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2018年3月21日 (水)

命の値段

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 180~

仕事柄、今、とても悩んでいることがあります。それは「命の値段」。

例えば、不治の病にかかった25歳の若者が、画期的な薬によって元気に1年延命できるとします。ところが、この画期的な薬は目玉が飛び出るほど高価で、投与するためには月額で300万円、1年間で3,500万円必要です。そんな場合、この若者にこのよう高価な薬を投与し続ける意味・意義があるのかと言う悩みです。

人間の命は地球より重い、と言う人がいらっしゃいます。そんな人間の命を救うためにはお金に糸目をつけずにいくらでも払うべき、とのご意見も分かります。では、もし、この患者が前途有望な25歳の若者ではなく、80歳の老人だったらどうでしょうか?

ご存知のように、日本は国民皆保険の国ですから、どんなに高額な薬であっても公的医療保険や高額療養費制度からほとんどが支払われ、患者個人の自己負担はそれほど多くありません。先に挙げた3,500万円も例外ではなく、そのほとんどが公的医療制度から支払われます。

このように、一患者の立場からは日本の公的医療制度はとても優れた制度なのですが、問題はその財源。 公的医療保険や高額療養費制度は、納税者が納める税金や、多くの国民が払っている公的医療保険費を財源として成り立っています。80歳の老人を1年延命するために、皆さんが払った貴重な税金や保険費から3,500万円も払うのを許容する覚悟がありますか?

皆んなから集めたお金なんだから3,500万円くらい払っちゃえ!と言う方へ。もし、同じような不治の病の患者が全国に5万人いるとしましょう。3,500万円 x 患者数 5万人 = 年間1兆7500万円! 現在、国民医療費の中で、捻挫の湿布薬や風邪でもらう抗生物質なども含めると全医薬品総額は約9兆円。この9兆円のうち、なんと20%近くをたった1つの薬で使ってしまうんですよ。どんなに優れた公的医療保険と言えども、これでは破綻してしまうのは目に見えています。

それでは、こんな素晴らしい日本の公的医療保険制度を破綻させないために、私たちは何をすべきでしょうか?私なりに、処方箋を3つほど考えてみました。

1つめは、公的医療保険のカバー範囲を「命にかかわる病気」だけに限定し、捻挫の湿布薬や風邪でもらう抗生物質など「命に関わらない軽い病気やケガ」は全額自己負担とすること。

肥満や喫煙治療などの自業自得型は完全自己負担として、難しいのは「命にかかわる病気」の線引き。特定のがんや致死的感染症は当然含まれるとして、心臓病や認知症はどうでしょうか?これらは命にかかわる病気ではありませんが、保険でのカバーは必要そう。う~ん、も少し議論と合意形成が必要なようです。

2つめは、医療費全体を圧迫するような超高額薬の値段を下げること。

一見、これは有効そうですが、大きな落とし穴があります。それは薬を開発し提供する側の問題。薬の開発には莫大な経費と時間がかかり、また、開発の成功確率も他の製品に比べて極めて低いのが特徴。そのため、どうしても画期的な新薬は高額にならざるを得ません。もし強制的に値段を下げたら、企業が開発意欲を失ってしまう恐れに加えて、欧米企業が日本での新薬開発と発売を諦める事態もあり得ます。欧米で使える新薬が日本では使えない、との悪夢が再び現実になるかも知れません。

さて、3つめ。1年延命の「費用対効果」を算出し、投与対象患者を絞ること。

ここで話は最初に戻り、前途有望な25歳の若者と80歳の老人の比較。どちらの命も地球より重いのですが、はたして「命の値段」は同じでしょうか?逸失利益の計算などで、それぞれの「費用対効果」を算出することは机上では可能です。ただし、老人には老人なりのイブシ銀のような価値があります。その価値はお金では測れません。したがって、「効果」についての考え方は百人百様、これももう少し議論と合意形成が必要なようです。

う~ん、どれも決め手に欠けますね。「命の値段」について、あれこれ悩んだあげく、結局、答えは出ませんでしたが、今後も引き続き考えていきたい問題です。

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2018年2月18日 (日)

「流域地図」から考えてみる

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 179~

青森県の日本海側に、鯵ヶ沢町という鄙びた港町があります。NHK大相撲解説者 舞の海さんの出身地として知られていますが、同じく津軽出身の太宰治は小説「津軽」の中で、この町を次のように描いてます。やや長文引用の上に旧仮名遣い、なにとぞ御容赦下さい。

「私は、深浦からの帰りに、この古い港町に立寄つた。この町あたりが、津軽の西海岸の中心で、江戸時代には、ずいぶん栄えた港らしく、津軽の米の大部分はここから積出され、また大阪廻りの和船の発着所でもあつたやうだし、水産物も豊富で、ここの浜にあがつたさかなは、御城下をはじめ、ひろく津軽平野の各地方に於ける家々の食膳を賑はしたものらしい。…(中略)… この町は長い。海岸に沿うた一本街で、どこ迄行つても、同じやうな家並が何の変化もなく、だらだらと続いてゐるのである」

明治時代になると、鉄道網の発達とともに海運の中継地としての機能は廃れ、鯵ヶ沢は沿岸漁業の町となりました。漁業の他はこれと言った産業も無い、典型的な寂れた小さな港町のイメージでしょうか。

話は跳んで、世界自然遺産の白神山地。青森県と秋田県にまたがる広大な天然ブナ林で有名です。白神山地の県境付近に「二ツ森 (ふたつもり)」と呼ばれる標高1087メートルの山があります。実は、この二ツ森、先に述べた鯵ヶ沢町に属しているのです。鯵ヶ沢町の中心部からは、なんと90キロメートルもの距離。関東で例えれば、東京駅から山梨県の大月、埼玉の本庄や群馬の太田あたりの距離でしょうか。

太宰治が書いたように、鯵ヶ沢の商店街は海岸沿いだけで、残りの大部分は住む人もいない山岳地帯。しかも、そんな山岳地帯がはるか秋田県境まで90キロ近く延々と続きます。それにしても、鯵ヶ沢町の行政区域って、なんでこんなに細長く歪なんでしょう?

その謎を解くカギは、2つの大きな川(赤石川と中村川)にありました。これらの川は鯵ヶ沢町の漁港近くで日本海に注ぎますが、その源流ははるか彼方、前述の白神山地の県境「二ツ森」付近。秋田県境付近の源流から日本海の河口まで、延々90キロメートル。鯵ヶ沢町の行政区分地図は、この2つの川の「流域地図」そのものだったのです。

「流域地図」って、あまり聞き慣れないことばですが、東京・神奈川を流れる多摩川を例に考えてみましょう。多摩川の「流域地図」は、東京都の奥多摩町、青梅市、あきる野市、羽村市、福生市、昭島市、立川市、国立市、府中市、八王子市、日野市、多摩市、稲城市、調布市、狛江市、世田谷区、大田区、そして神奈川県川崎市まで、なんと18もの市区町村を含みます。「流域地図」には、都県境を越えてもともと「武蔵国多摩郡」だった歴史的・地域文化的に一体感のある地域が広がります。

多摩川の堤防が現在のように頑丈ではなかった時代、多摩川はたびたび氾濫しました。最近の例では、昭和49年(1974年)9月、狛江市付近で堤防決壊した「狛江水害」が知られています。首都圏の住宅地で、しかも多摩川の本堤防が決壊するという、信じられないような光景でした。

この大水害は多摩川沿いの各自治体(例えば、東京都狛江市と神奈川県川崎市など)が、個別に災害対策をしてもまったく意味がないことを世に知らしめました。河川の環境防災対策は行政区分単位ごとに行うのではなく、「流域」全体が1つの生態圏として行う必要性があるのです。そこに「流域地図」の意味と意義があります。

さて、再び鯵ヶ沢町。源流から河口までの川に沿った90キロにも渡る細長~い行政区分は、形こそ歪ですが、「流域地図」全体をたった1つの町でカバーしています。これは、防災上、極めて合理的と言えるでしょう。

「流域地図」に18市区町村が混在する多摩川とは大違いですね。ここは鯵ヶ沢町を見習って、多摩川沿いの18市区町村は、東京都と神奈川県の枠を越えた「多摩県」または「武蔵県」として大合併し独立すべきでしょう。その県庁所在地はもちろん、「武蔵国多摩郡」の国府があった府中市です。

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