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2019年6月24日 (月)

一人ずつで行く社員旅行

~ おさむの鳥の目 231 ~

もう40年くらい前のことになりますが、当時、大阪にあった総勢10人あまりの小さい会社に所属していた頃のことです。ある時、社員旅行が企画され、私も参加しました。社長の発案で、会の内容がやや変わっていました。

社員旅行というと、普通は社員が一緒に旅行をするのですが、その時は、メインの行き先は、社員一人ずつが、決められた日程の中で、それぞれ独自に決めて、各自が一人ずつ、その計画を実行するというものです。

勿論、最初から最後まで一人ずつでというのではなく、最初と最後だけは、全員が団体行動です。その時の計画では、まず、全員が揃ってJRの寝台列車を使って、大阪から洞爺湖へ行き、そこで全員揃って一泊して、一日目をすごした後、翌日の朝から上記した各自の計画にしたがって、旅行をするというものです。

決して自由行動という訳ではなく、あらかじめ決めた計画に従ってそれぞれが旅行をするのです。全員が同じ旅行会社を使って計画を立てているので、予定は全体として把握できているという形になっていました。そして、費用は会社が全額負担します。

その時、私は、せっかく北海道まで行くのだから、できるだけ北の方まで行きたい、しかし、時間には限りがあると、結局、層雲峡へ行くことにしました。この考え方はおおむね正解であったようで、列車で移動中も、日本列島の地図を頭に置いて、「私は今、こういう地域を走っているのだ」と積極的に意識することが出来たように思います。

昼食を摂るときも、山菜という名のついたメニューを選び、このあたりで山菜というとどういう物が出てくるのかと注意して観察するという結果が得られました。意識しないと、「山菜」といえばこのような物と言うように、京都近辺の食べ物が頭に浮かんでしまいやすくなります。

もしも、何人かで食べていたとすれば、ついつい、そういう状態に陥ってしまいやすいと思います。しかし、そうならないところが一人で行動することの利点です。一人で旅行することのメリットは、他の人の存在に影響されずに、自分の受け取り方、考え方を徹底して意識することが出来るという点にあると気づきました。

そして、層雲峡温泉はそれなりに有名な観光地ですが、そこには泊まらず、近くの大きい都市である旭川に泊まって、一部の場所に限定されず、出来るだけ話題を広げようとしたのでした。

当時は、旭川動物園は今のように特別に有名とはなっていなかったのですが、後に、動物の行動や生活を見せる「行動展示」という形式をとった動物園として全国的に有名になりました。その後、旭川動物園に習って、この行動展示という動物の展示方法を施行する動物園が増え、旭川動物園はたいへん有名になりました。

「旭川」を「あさひかわ」と読むのか、「あさひがわ」と読むのかという疑問も持っていましたが、両方あるのだとは、行っみないと判らないと思ったことも懐かしく思い出しています。

「一人ずつで行く社員旅行」の概要は上記の通りですが、念のために、終り方について触れますと、集合は札幌の公園内に設定された昼食会場に、決められた時刻に集まるとなっていて、結果は漏れなく全員集合、昼食後、タクシーで空港に向かい、予定の飛行機で揃って大阪へ帰還、めでたしめでたしでした。

社員旅行というと、会社として一定の目的があり、実施するとそれだけの意味があるのですが、普通の内容だけでなく、一工夫すれば、それなりの成果があると思います。上記は一つの形式ですが、よい面もあったと思っていますので、参考にしていただけると有難いです。

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