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2019年7月 1日 (月)

ソサエティ5.0を思う

~ soji の今日もワクワク 252 ~

まずはこちらの映像をご覧ください。

政府広報が作成した動画です。主演しているのは、映画「君の名は。」のヒロイン、宮水三葉役の声を演じて大ブレーク。今ではドラマでも人気の上白石萌音(かみしらいしもね)。こんなビッグネームの女優さんが出ているのに、恥ずかしながら、私はつい先日知りました。

近未来の日本。ちょっと見ただけでは現代の田舎にしか見えない風景の中に、宅配のドローンが飛び交い、無人のトラクターが農地を耕し、無人のバスが走行する。私が子供の頃に見たSFによる未来像とは似ても似てない姿が描き出されています。そしてエンディングで、萌音ちゃんがこちらに向かって囁きます。「未来が楽しみでしょ」

その言葉を思いっきり否定するかのような発表がやはり先日ありました。金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書です。

現在の年金だけでは、95歳まで生きるとなると、夫婦で2,000万ほど不足すると。野党は大騒ぎをし、マスコミも面白おかしく囃し立て、今でも落ち着く気配さえありません。しかしこの報告書、よく読めばそこが論点とは思えないのです。

報告書35ページにあるように『今後のライフプラン・マネープランを、遠い未来の話ではなく今現在において必要なこと、「自分ごと」として捉え、 考えられるかが重要』というのが主旨ではないでしょうか。

「狩猟」「農耕」「工業」「情報」に続く第5の社会を意味するのが「ソサエティ5.0」。内閣府の資料によると、人間中心の「超スマート」社会、と言うのだとか。

私は思います。中心となる人間、これはまさに自分であると。今までの概念では社会と自分は相反するように位置づけられてきましたが、これからは自分そのものが社会になるのではないでしょうか。大切なのは、自分は何にワクワクし、どう生きていきたいのか。そしてお互いの自分らしさを共存させられるよう、生きられる社会がソサエティ5.0であると。一方で、もうイヤだ、生きていたくないと絶望したのなら、合法的に消えていける。そんな危険性も感じます。よくも悪くも自分の意志と直結した社会がソサエティ5.0なのでしょう。

あらためて広報映像を見てみましょう。いろいろなことに気づかされます。まずなぜ朝早くにドローンで荷物を受け取らないといけないのか。集積所にストックしておけばいいのに。またパソコンを通じて遠隔診療が受けられるのなら、学校の授業だって同じように家で受講出来るはずです。なのになぜわざわざ学校に行くのか。さらに無人バスも家の前まで来てもらえれば、必死に走ることもないのに。

便利になったはずなのになぜ進んで苦労をするのか。それは萌音ちゃん、憧れの先輩と一緒に登校したかったからなんですね。先輩の履いている靴を調べてその日の朝に入手出来るように手配し、先輩がバスに乗る場所を知って一生懸命走る。どこか不便さを楽しんでいるようにさえ見えます。

平均寿命の大きな伸びで、年金機構も変わらざるを得ません。100年安心ではなかったか、などと国を責めても最後には政策に従わないといけないのです。それならば腹をくくって他に頼ること止めましょう。もう一度言います。自分のワクワク感を追究し、個性を磨いて他の人と交わり、今ある社会的課題を皆で解決していくことが大事なのではないでしょうか。

ソサエティ5.0と言いながら、人間に欲望がある限り不便さや課題は消えることはありません。それならば逆手にとって楽しんでしまおうではありませんか。さあ、みんなで言いましょう。

「未来が楽しみでしょ」

 

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