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2018年8月30日 (木)

本来の姿、本来の味(3) 第三の価値

~ soji の今日もワクワク 242  ~

前回のエッセイにも書いたように、私は最近、出来るだけ醤油やドレッシングをかけないで食べています。

先日、家人と定食屋に入り、冷や奴を前にこの話をしたところ、興味深いことを言われました。

「醤油じゃなくて塩をかけても美味しいんじゃない?」

なるほど、私は醤油をかける、かけないのニ択で考えている中で、第三の選択肢を提示された訳です。

自販機の世界じゃコインは長方形  soji

最近詠んだ私の一句です。コインは大抵円形で、普通は表か裏を思い浮かべるものです。しかし長方形の側面もある。意外と気づかないが、自販機業界では常識なのだと。

コインの例にあるように、私たちはつい物事をニ択で考えがちです。

表か裏か。イエスかノーか。良いか悪いか、1か0か…しかし現実的にはスパッと割り切れないことが多い。実のところ、独りよがりに選択肢を2つに絞り、どちらか一方だけを選ばなくてはいけないと勝手に思い込んでいるのではないでしょうか。

身の回りを眺めて見ると、AでもBでもない、第三の価値を生み出した例を意外と数多く発見できます。例えば、

1.AにBを組合せる代わりにCを付ける。

上に挙げた冷や奴に醤油の組合せ。醤油の代わりに塩を付けてみる。その他、ラー油やオリーブオイルもいいかもしれません。「この組合せしかない」という既成概念を破った例です。

2.Aを選んだが、ちょっとだけBも付ける。

これの代表格は、半チャンラーメンでしょう。ラーメンにチャーハンも食べたいけど、2食分は多いしお金もかかる。そんなジレンマを解決した見事な例でしょう。

今は晴れているけど雨も心配。邪魔にならない傘はないのか。で、作られたのが折り畳み傘。そう考えると、全天候を想定した登山グッズはアイデアの宝庫かもしれません。

3.二者択一ではなく、AとBを組合わせて一つにしてしまう。

カレーうどんがいい例でしょうか。同じくカツカレーも。現在はそれぞれ立派な一品です。

また食事をするか、カードゲームをするか。どちらをとるかではなく組合わせて作ってしまったのがサンドイッチ。我がままを我慢するのではなく、両方いっぺんにかなえる方法はないか。そんな考え方も時にはいいかもしれませんね。

AにBを加えるのではなく、マイナスするのもまたありです。例えばノンアルコールビール。酒好きの私には、酔えないビールに何の意味があるだろうと思っていましたが、飲酒運転の罰則強化に伴い、一気に普及しました。現在では大きな市場になっています。

その先輩格がウーロン茶。お酒の弱いバーのホステスさんが、ウイスキーを飲んでいるように見えるから、との理由で爆発的に需要が伸びたのだとか。お酒は楽しく酔うもの、という既成概念を破り、楽しく飲めるお酒に見えて酔わなくて済むという第三の価値を生んだいい例だと思います。

「冷や奴」に塩で話が変な方向に膨らんでしまいました。塩や醤油といった調味料、よくよく字を見てみると、「味を調べる材料」とも読めます。これこそ調味料、本来の意味なのかもしれません(実際は、調べるではなく調(ととの)える、でしょうが)

第三の価値はいたるところにあるはずです。見慣れた日常の中に探していくだけで、ワクワクしては来ませんか。

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