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2017年12月19日 (火)

戌年に犬を想う

~さかもっちゃんの知ったかぶりぶり 177~

2018年は戌(いぬ)年。犬(イヌ)と聞いて、まず私が連想するのは「忠誠と裏切り」。何やら戦国時代の下克上のようですが、それがイヌの特徴です。

童話の桃太郎や花咲か爺に登場する犬は忠誠心の塊のようで、実は、飼い主の命令にただ従っているだけ。訓練で仕込まれた行動を条件反射で繰り返しているに過ぎません。これが犬の「忠誠」。

そんな忠犬もストレスが溜まった時など、飼い主に歯を剥き本気で噛むことがあります。イヌとしてごく自然な行動ですが、飼い主にしてみれば、これが犬の「裏切り」。

こんな「忠誠と裏切り」から、「飼い犬に手を噛まれる」との歪んだコトワザが生まれました。犬にしてみれば、飼い主に「忠誠」を誓っているわけでも「裏切り」をしているわけでもありません。動物種としてのイヌの特徴を、人間が勝手に擬人化して解釈し、思い込んでいるだけなのです。

このように犬は人間と長い付き合いのため、「飼い犬に手を噛まれる」のような犬にまつわる多くのコトワザや慣用句が存在します。今回は戌年にちなんで、犬のコトワザや慣用句を2018年の自分に当てはめ占ってみました。

まずは「犬も歩けば棒に当たる」。あまりに有名なコトワザですが、「何かをしているうちに思いがけない幸運に当たる」などと、良い意味として誤用している方も多いようです。実は、「棒に当たる」のホントの意味は「人に棒で殴られる」こと。犬がうろつき歩いていると人に棒で叩かれるかも知れないから、「でしゃばると災難に遭う」が本来の意味。犬もとんだ災難です。

2018年、私はこんなコトワザにめげず、犬のようにあちこち歩き回って多くの人と会い、多くのことを学ぶことにします。「犬も歩けば幸運に当たる」。

次は「犬が西向きゃ 尾は東」。当たり前過ぎるほど当たり前であることの例えで使われます。でも「犬が西向きゃ 尾は東」って、ホントに常識なのでしょうか?尾が短い犬は確かに「犬が西向きゃ 尾は東」ですが、尾が長く垂れ下がっている犬の尾は明らかに違います。

2018年、私はこんなコトワザにめげず、常識を常に疑うことにします。「犬が西向きゃ 尾は真下」。

最後は「羊頭狗肉」。これも有名なコトワザですから、今さら説明は不要でしょう。2018年、私は「羊頭狗肉なしで、看板に偽りなし」を誓います。でも実際には、ヒツジ肉とイヌ肉は見た目も味も臭いもまったく違いますから、「羊頭狗肉」で誤魔化すことなんて絶対ムリ。ですから「羊頭狗肉なしで、看板に偽りなし」なんて、全然自慢にもなりませんが。

2018年、私は棒を恐れず、常識を疑い、有言実行の看板を掲げ、飼い犬のような社畜にならないよう、前へ進んでいきます。

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コメント

「犬」という言葉はあまりいい意味には使われません。どうしても自分では判断できない、悪者の手下、のイメージがあります。

しかし昨今はペットブーム。蓄音機に耳を傾けるのは随分古い話だけど、現在はコマーシャルの顔にもなり、すっかりイメチェンしましたね。

犬、騒ぐ。「戌年」は大きな事件が多いそうな。でも心を落ち着かせて、一歩一歩確実に進んでいきましょう。

投稿: soji | 2017年12月29日 (金) 14時31分

さかもっちゃんさん、今年もよろしくお願いいたします。
このエッセイを拝見して私は「おしどり夫婦」を思い出してしまいました。「鴛鴦の契り」から派生したかよくわかりませんが、おしどりは実際は夫唱婦随で無いようで… 
擬人化して勝手に解釈してしまわないように、日々ものの例えには気をつけたいと思いました。
今年も楽しみに拝見させていただきます!

投稿: たつみ | 2018年1月 1日 (月) 22時04分

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